第244話 鮭とクロさん

『ニート、それは鮭かな』

 クロさんがノソッと隣に座る。

 ジッと鮭の皿を見ている。


 小皿を取りに行くと付いてくる。

『ニート、鮭の骨が無ければ最高だな』


 箸で身をほぐして、クロさんの前に差し出す。

『ニート、鮭はハフハフしてるな』


 皿まで舐めるクロさん

『ニート、皿が空なのだが…』


 とにかく食べるのが早いクロさん

 結局、ほぼ切り身を完食してしまう。

『ニート、御馳走様だ』


 スタスタと寝床へ歩いて行くクロさん

『僕、かつおぶしのほうがいいけど』

 チョビさんは、かつおぶしを散らかしながら食べている。


 机の上は、かつおぶし

 机の下は、鮭の食い残し


 猫って肉食だよな…

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