第232話 何の意味が?

 トテトテ…歩いて、僕の上に飛び乗るチョビさん。

 冬なら解るが、夏は珍しい。

 じっと僕の顔を見て…

 タシッ!!

 額に左前足を置いた。

(なんだろう…何が始まるのだろう…)


 そのまま、チョビさん目を閉じた。

(えっ?)


 しばし、そのまま………。


 ゆっくりと目を開け、クルッと無言で出て行った。


「なんだったんだろう…」


 なにやら、いつもと雰囲気が違ったようだが…。

 偉そうというか…貫録があったというか…。


 その夜

『ニーーーートーーーー!! エアコン止めてーーーー!! 扇いでーーー!!』


 いつものチョビさんだった。

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