第221話 チョビさん帰宅する

『ニーーーートーーーーー!! 帰ってきたよーーーーー!!』

 夜中に聞き覚えのある声がする。

 2階の窓から隣の空き地を見ると、光る目玉がコチラを見ている。

「チョビさん」


 空地へ行くと、ヨタヨタと歩いてスリスリしてくる。

「チョビさん、何処に行ってたんだい?」

「ミニャーッ…」

 とりあえず抱っこして涼しい場所で水を飲ませる。

 ピチャピチャ音を立てて飲むチョビさん。

(相変わらず水を飲むのは下手くそだ)

 喉が渇いていたのだろう、よく飲む。


 そのまま、ゴロンと横になってウトウトと眠るチョビさん。


「おかえり…チョビさん」


 クロさんが、チョビさんの毛づくろいをしている。

 さすがに今夜は疲れているのか、チョビさんは大人しくされるがまま。

「普段ならすぐ喧嘩になるのに…」


「本当に、おかえり」


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