第168話 クロさんトロロに慄く

 マグロの刺身、トロロに絡めて食べる。

 魚好きのクロさんが隣に座る。

『ニート、焼き魚かな?』

『クロさん、生魚ですが食べますか?』

 刺身を小さくして手に乗せてクロさんの鼻の前に差し出す。

 フンフンと鼻を鳴らして嗅ぐクロさん。

 チョビさんは魚に興味が無い、嗅ぎはするが食べようとはしない。

 ペロッと舌で刺身を口に運ぶクロさん。

『なるほど…』

 テーブルの上に乗ったチョビさん、クロさんはテーブルには乗らないのだが、チョビさんはお構いなし。

 トロロに前足を突っ込んだ。

 ミギャッ!!

『ニートーーーー気持ち悪いーーーー』

 トロロをひっくり返したチョビさん。

『ニート…コレは先ほどの刺身?』

 鼻をトロロに突っ込むクロさん。

『ニートーーーー気持ち悪いーーーー』


 あんたもかい…。

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