第115話 雪の降った日
朝、目を覚ますと雪がうっすらと積もっていた。
白く色を変えた世界を、チョビさんとクロさんが窓から見ている。
ノラさんにとってはツライ季節だ。
ノラさんのダンボールを新しく変えて、風除室に移動させる。
雪が凌げるだけだけど、それでも…夜くらいは震えないで眠っていられるといい。
桜の木の下に雪が積もる。
姉さんが眠る場所だけ、少しお湯をかけてみた。
白い湯気が朝日に消えて…洗面器からお湯を飲んでいた姉さんを思い出す。
また寒い冬がやってきたよ…姉さん。
僕はまだ…生きてます。一番出来の悪い僕が…。
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