第57話 夕焼け

 窓から夕焼けを眺めるチョビさん。

 オレンジの空…絵の具で描いたようなオレンジ。


 じっと窓の外を眺める…。

「チョビさんが見ている空の色も、オレンジなのかな?」

『知らん…空は空…オレンジでも何色でも…僕が見ているのは空…それだけでいい』


 空は空…何色の空を見ているか?

 自分の目には何色に映るか…そっちのほうが大事なのかもしれない。

 同じ空を見て…同じことを想うなんてほうが不自然なのかもしれない。

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