第22話 勇者の欠片
新スキル獲得を目指して材料集めに明け暮れている。
ダンジョン探索やクエストの報酬でなんとか材料を半分である5個まで集めきった。
そして、同時並行でメインクエストを進めているがその中で一つの噂を聞いた。
どうやら3人の行方不明になった勇者の内の一人が、始まりの村から山奥に入ったところにその姿を隠しているという噂だ。
早速同様のメインクエスト進行度の友人とカレー、ムラマサさんと共に山を目指す。
僕「これから行くのは雪山です。耐寒装備は持ったかっー!」
カレー「おっー!」
僕「おやつは持ったかっー!」
ムラマサ「おっー!」
僕「ペットは置いてきたかっー!」
友人「えっー!」
始まりの村を抜け、普段はあまり立ち寄らない雪山へと一行は進む。あいにくの天候で吹雪が吹き荒れている。
周りにはこの寒さに耐えれるごく少数の動物が人の気配に隠れ出す。
さらに進むと、森が見えてきた。その森の中には赤く目を光らせた捕食者が隠れている。
”コヨーテ”
この雪山付近の森にのみ生息するこの生き物は、狼の類似種で行動パターンも似ている。
しかし、狼との違いは群れでの行動が多く1対複数の戦いに陥りやすい。
とは言っても、こちらも中級冒険者に足を踏み込んだ人が4人。
多少数が増えたところで狼は狼だ。
僕の炎魔法の乱射と、前衛で双剣乱舞を見せているカレー、ペットをうまく駆使し敵をおびき寄せる友人。
そして何よりこの数週間で氷魔法のレベルを上げたムラマサさんも大活躍だ。
---------------------------------------------------------------------------
順調に狼を駆除して先に進む、と森の外れに噂に聞いた小屋が見つかった。
カレー「あれが目的地だ!」
ムラマサ「思ったより早かったねー。」
辺りに一応の警戒を払いつつ、小屋のドアを開ける。
ドアの先には一頭の熊がいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます