さよなら初恋
@rabi_saika
第1話
-私は親友にひとつ、嘘をついている。
「ちー、あのね、私、高原君が好きかもしれない」
顔を赤くしながら話す亜由未はザ・恋してる乙女だった。
「は?ちょっと待ってあゆ。晋?落ち着いてもっかい言って。晋が好き?」
「だからそうだって言ってる!この学校に高原君は高原晋君しかいないでしょ」
ますます顔を真っ赤にして亜由未は言いつのる。胸あたりまで伸びた髪を綺麗に巻いて低めのツインテールにしている亜由未は、控えめに言って可愛い。比べて、
「……あいつ顔は良いけどただの部活バカだよ?」
「でも女子には優しいし、それに何かに一生懸命になれるってかっこいいと思っちゃって……」
顔の前で私にぱんっと手を合わせると、
「だから、ちー、協力して!」
上目遣いで頼んでくる亜由未は、恥ずかしそうながらも、恋にキラキラとしていて、彼女をさらに可愛く輝やかせていた。
-私の親友は、私の幼なじみに恋をしている。
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