Tonitoros Kingdom → Ignis Kingdom
「
俺は
「
「わたくしたち印を持つ者たちは、ほかの人たちと違って生きるために魔力が必要なんです。」
「印って、もしかして私の右頬にあるあざのこと?」
「そうです。魔力が少なくなると、さっきのようにめまいが起こったり疲れやすくなったりといろいろな症状が出てきます。場合によっては、変身を解除されてしまうこともあります。そのあとに無理して魔力を使ってしまったり、再度変身をしてしまったりなどすると、場合によっては命を落としてしまうこともあるんです……。」
俺はその話に言葉を失ってしまった。それって、俺らにとって一番重要な話だし、俺らの大きな弱点でもあるじゃないか。
「特にタクトを使うと、魔力の消耗が激しくなります。
「どうして?」
「水の力は、武器が剣になるのでもともと魔力の消費量はそれほど多くありません。拳銃や弓の方がよっぽど魔力が必要になります。銃弾や矢は魔力を使って作っているので……。」
俺はその話を聞いて
「つまり、
「ほかに俺らの弱点とかあるのか?」
俺は
「印を傷つけられることですかね……。全身に痛みが走って体が動かなくなる上に、大きな傷を負うほど傷付けられるとそれで変身が解除されてしまいます。」
その言葉を聞いた瞬間、みんなの空気が固まった。そして俺は順番に仲間のことを見ていく。
「とにかく、
「分かったよ、
そう言って
「じゃあ、とりあえずゆっくり休みながらイグニス王国へ向かいましょうか。」
オレがアジトにしている城に戻ると、
「どうだったの?
「いやぁ、見事にやられたよ。あいつら、オレたちが入手していたこととは違った攻撃をしてきたんだから……。」
「どういうこと?フリケティブ。」
「あいつら、魔法のようなものを使ってきたんだ。細い棒を使ってね……。」
「細い棒?何それ。」
「確かあいつらはタクトって呼んでいたかな……?凄まじい力だった。」
「タクト……、知らないな。」
そんなことを話していたらフロッシブが会話に入ってきた。
「それ、見たことあるかも。エードラム王国でボクもその魔法にやられたもん。」
すると
「それって全員が使っていたの?」
「いや、全員ではなかった。風と雷と水の力。でも、そのときに初めて使うような感じがあいつらからしていたな……。」
「ボクのときは音の力。その子は使い慣れているように感じた。」
「音の力?聞いたことないな、その力……。でも2人の話だと、火の力を使う
「そうだね。っていうことは、次狙っていくのは……」
「
〔3月18日差し替え〕
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