空美は静かにしていたい

七瀬鳰

はじめに

 

 この物語の中には、痛みを連想させる描写が数多く出てきます。苦手な方はご注意ください。


 この物語は、性質上、いっさいの宗教に与しないことを前提にして編まれてあります。信心の度合いによっては、皮肉で付け入られたと感じる箇所があるかも知れません。が、当方には、宗教を袖にし、あるいは誹謗する害意のないことを断言いたします。どうか創作物と割りきっていただけますよう。


 組み方向は「横組み」を推奨します(半角の英数字を多用しているため)。


 この物語は、2010年2月4日に某創作小説投稿サイトにてスタートさせたものです(そのサイトはすでに退会ずみ)。筆者の仕事の都合などで休載をくりかえして現在にいたるわけですが、そのため、当作の日本社会と現実いまの日本社会のシステムが一致していないこともあります。とりわけ電車の運賃が顕著な例で、現実社会の運賃の値上げに作中の運賃が追いついていない場合も。その都度その都度、できるかぎり修正(改正)していくつもりではありますが、なかなか手のおよばない(あるいは意図的に手をおよばせたくない)部分も散見されるかと思います。どうぞ、おおらかな目で見逃していただけると幸甚です。


 この物語はフィクションです。一部、実在する地名や企業名なども出てきますが、これらはあくまでも物語のリアリティを彩るカラーリングであると明記しておきます。


 ── 七瀬ななせ にお

 

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