困惑! 夏海の変な夢!?

「へぇ~ 昨日の夜にそんな事があったんだ。大変だったねぇ~」


 カインが昨晩の事をどうしても夏海に伝えておきたいと言うので、休み時間に人目のないところに移動して伝えると、夏海は僕が想像していた以上に親身になって聞いてくれた。


「明日夢」


 話しを終えて教室へ戻ろうとすると、夏海が僕を小声で呼び止めた。


「夏海? どうしたの?」


「考え過ぎだとは思うけどさ~ 昨日の夜に変な夢を見たんだよね~」


「変な夢?」


「思い出したら少し……。結構おかしい夢だけど、香ちゃんがひたすら暴れ回っているのを何も出来ずに見守っている夢。昨日の事と何か関係あるかな~って」


「面白い夢だね。多分、昨日の事とは関係ないと思うな」


 姉ちゃんが暴れているという光景を想像して笑ってしまいながら僕はそう言った。


 それがまさか……。


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