1-2

深夜のインターネット、その片隅で膝を抱いている。

しかしそこには辺境も片隅もない。

なぜなら技術を除き、そこは全て等質だからだ。


しかれどもそこは辺境。我が近況。愛しき箱庭。

我が箱庭であるならば、私が一人で膝を抱えても良いのだ。

昏い地平、明かりは地平線の先から輪郭として立ち上ってくる。

匂い立つような低周波に、私の触覚は麻痺をした。


世界とは、私の外側のすべてのことなのかもしれない。

感覚が麻痺する中で、直感した。


遠く、遠く。遥かよりの波を知覚して。

何かに閃いた。


そうだ、私はどこか高い場所へ行ってみたかったのだ。

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