第12話 決別の時は来たり

夕暮れの日が段々となくなり周りは静けさが支配していく。


「ねぇ、今日どっかよってかない?。」


一人の少女が言葉を発した。


「私今日は真っ直ぐに家に帰ろうと思ってる。」


もう一人の少女は言葉を返した。


「あ、俺も今日はいいかな。家に用があるし。」


近くにいた人物もまた、少女に言葉を返した。


そんな会話をしている中、この教室にはもう一人の人物がいた。


何で俺が待たなきゃいけないんだよ。


俺確かに放課後に俺の教室に来いて、言ったよな?


俺はある人物を待っていた。


「あいつホントに早くしろよ。」


俺は一人で呟いていた。


「あ、私そろそろ帰るね。」


一空さんが教室を出ようとしていた。


まずい!一空に用があるのに!あいつはまだか?


一空さんが教室を出ようとした時にある二人が教室に入ってきた。


「連れてきたけど?」


「何か用かな?伏見くん?」


清水と大鳥が教室に入ってきた。


「あれ?パシリ君じゃない?」


「い、一空さん……。」


「はは!そんなビビんないでよ。」


一空さんと大鳥が話している。


役者は揃った。後は一空さんと山寺達がこの話にのって来るかだけだ!


「おせぇよ!あと少しで帰るところだっただろ!」


「うるさいわよ!自分でやればいいじゃない。」


こいつ!俺はコミュ障だから大鳥と話すと噛みまくっちまうんだよ。


「ん?何?大鳥と知り合いなの?」


一空さんが俺に喋りかけてきた。


「ちょっと、話あるんだけど場所を変えてもらっていいかな。」


「別にいいけど?」


そう言うと俺達と一空さんは場所を変えて今屋上にいた。


「で?話ってなに?」


「ちょっと、大鳥の事で話があってな。」


「大鳥君こと?もしかしてパシリにしたことかな?」


一空さんは笑いながら話している。


それに対して俺は少し怒りを覚えていた。


「ああ!そうだ!だから大鳥をパシリにするのを止めてくれないか?」


「嫌だと言ったらどうする?力ずつで止めさせる?」


「はは!止めてくれ。俺は女に手を出すなんてことはない。ただあるとしたら卑劣な手で相手を屈服させることぐらいだろうよ。」


「それ同じ意味じゃない!いや!手を出すよりタチが悪いよ!」


清水が話に割り込んできた。


「君は面白いね。伏見くん……。でも、そんな見返りもなしに解放する分けないのわかってるよね?」


「ああ。だからさ、賭けをしようぜ。大鳥を賭けてな。」


一空さんは首をかしげながら聞いてきた。


「大鳥君を賭けて?君は何を賭けてくれるの?」


ここからだ。大鳥を助けるための方法は。


「俺は、俺達は清水と俺に好きな命令を出来るて、言うのでどうかな?」


「君と清水さんまで?」


「何で私まで混じってんのよ!」


「だって、私も大鳥を助けるのを手伝うって言うから。」


「確かに言ったけど、でも……、あ~!もう好きにしなさいよ!」


清水は吹っ切れたように怒鳴った。


「ぼ、僕のためにそこまでしなくても。」


「そうだよね?何で大鳥君のためにそこまでするの?」


一空さんが聞いてきた。


「は!そんなの決まってるだろ?この世界で一番重宝される物それはだろ?」


「ぷっ、きゃはははは!最高だよ君は、いいよやろうかその賭けを。」


「その方法なんだけどさ、居るんだろ?山寺さん達よ!」


そう言うと屋上のドアが開き山寺達、リヤ充達が出てきた。


「へぇ。面白そうじゃん。俺達も混ぜてよ。」


イケメン(笑)が話しかけてきた。


「ああ。もちろん最初っからそのつもりだよ。」


笑いながら言葉を返してやった。


「今週の土曜日に体育祭があるだろ?それの昼休みに運動でもしようぜ。」


「「「「運動」」」」


全員が言葉を揃えた。


お前らは仲良しか!


「ああ。勿論ハンデとしてお前達の好きなバスケの勝負でどうだ?」


「おいおい?正気かい?いくらなんでもバスケ部の僕たちに勝つ気があるとは思えないな?」


「ああ。それもそうだ。だからバスケの3on3での勝負て事でいいよな?」


「3on3?まぁいいけど?」


「話はまた明日でいいよな?」


そう言うと山寺達は屋上から出ていった。


「君は本当に勝つ気があるのかな?」


一空さんはまだ屋上に残っていた。


「あるさ、それにまだちゃんとはルールを決めてないしな。」


「それにしても、私との賭けじゃなかったんだ?」


「だってあんたに勝ったて結局あいつ等が出てくるだけだろ?なら、最初からあいつ等を混ぜた方が楽だと思ってな。」


それに俺が一空の事が怖いから何て言えないよな……。


「ふ~ん。ま、いっか。じゃ、楽しくしようね!その賭けとやらを。」


一空さんも屋上から去り残った俺達は大鳥に説教をくらった。


「何であんなことをしたの!?君たちまで巻き込まれることなかったのに!」


「え、え~とですね。なんと言いますか、放っとけなかったといいますか。」


「はっきり言って!僕は助けてなんて言ってないのに何で助けようとするの!」


大鳥が大声を上げた。


やっぱりカワイイな、大声を上げてもあんまり怖くない。


「清水さんもだよ!僕なんか放っとけばいいのに何で助けたの!?」


「私はこいつに脅されてしょうがなく手伝っただけです!」


清水は俺を指で指しながら答えた。


「はぁ~?俺のせいにすんじゃねぇよ!」


「何にを言ってるのか分かりません~!」


こいつ!おちょくりやがって!


「代々お前があのグループに居るときに助ければ良かったんだろうが!」


「そんなこと出来る分けないでしょ!私だってハブられないように必死だったんだから!あんなにはわからないでしょうね!一生!」


はは!こいつ、一生のところを強調しやがって!


「二人とも?誰が喧嘩を始めていいなんて言ったの?僕は理由を言ってほしいって言ったよね?言ったよね!」


大鳥は声が段々と低くなった。


「「はい、すいませんでした。」」


「はぁ~。もうどうするの?山寺さん達はやる気になっちゃったし今頃止められないよ?」


「やめる気何てハナからないよ。ま、勝つも負けるのも俺達三人次第だけどな。」


「まさか!私たち三人でやるの!?あの斎藤くん達と!?」


清水が驚いたように話しかけてきた。


「正確には違うけど、ま、そう言うことになるな。と、言うかさ、斎藤くんて誰?」


「伏見くん、斎藤くんは山寺の隣にいた人だよ。」


え!?まさかイケメン(笑)か!?


「あんた人の名前くらい覚えなさいよ。」


「は!人の名前なんか知り合いだけ覚えてけばいいんだよ。」


「そんな事よりも!明日また勝負のルールを決めるんだよね?」


「そうだよ。ただし、あいつ等が納得する条件でこちらが有利に慣れるルールを決めにな。」


俺は大鳥に向けて笑みを浮かべ絶対に勝てると言った。


「ま、明日また俺の教室に来てくれ。」


俺はこれを言うとその場を後にした。勿論買い物をして家に帰るために。


……………………………………………………


「お帰り~伏見くん!」


「な、何でまたお前がいるんだよ~!」


「てへ!また呼んじゃった。」


皐月が舌を出しながら言ってきた。


カワイイから許します!


そうして、また俺は案の定夜飯を清水達と食べ清水を家にまで送って一日が終わっていった。


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