第355話夢に向かって

NPOの机でフリーペーパーの編集チェックをしています。

今日は編集長は弟子を連れて数珠繋ぎの第1回目のNPOに取材に出かけています。

とにかく担当を分けずに4人で仕事を進めるようにしました。

男子社員は助成金の申請書を届けに出かけています。

昼ごはん後の薬を5種類机に並べて飲みます。

「すいません忙しいところ」

と農業訓練の同期で農業訓練に講師をしている30歳前の彼が顔を出します。

「ようやく決心したんです」

「ということは葡萄園を始めることに?」

「ええ、河内長野で廃園予定の物件の契約をすることが出来まして、融資と助成金の申請も終わりました」

「夢に向かって1歩ですね」

「それで農業訓練の講師は辞めました。半農半xの教室は4分の1に減らして続けます」

と言って農業計画書を広げます。

「3年は飲まず食わずだな」

「木が弱っているので3分の1は新しい苗を植えます。それで畑を作って鶏と山羊を飼います。自給自足を出来るだけ」

「私も若ければ手伝いたいな」

「7年で食べれるようにしないと」

「こちらのフリーペーハーに就農シリーズを載せるか」

さっそくメモを書いて編集長に提案を考えています。

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