第237話人生の交差点

今日は銀行の先輩のシニアNPOに農業訓練後出かけます。

ホームページの修正の提案が通ったということでした。

システムの部分はIT一人社長に任せます。

「久しぶりに飲まないか?」

と言うことで先輩の行きつけの居酒屋に寄ります。

銀行時代は支店長と新人でしたが週に4回は飲んでいたように思います。

「こちらの事務局に入らないか?」

嬉しい誘いですがそうもいきません。

「実は膀胱がんになって、それから腎不全になっています。透析もまじかです」

始めて本当の事を打ち明けたように思います。

「そうか。私も痛風になって前の会社を辞めたんや。歳取るといろいろ出てくる」

「それに前の会社の関係で労働裁判を続けているのです」

何だか話すことでほっと息が抜けます。

「こうして人生の交差点で会ったんだ。今度は最後まで仲良くしよう」

「まだ色々と先輩のシニアNPOでしたいことがあるんです。提案させてもらってもいいですか?」

「とにかく顧問の名刺を作るからなあ」

「あのアンケートの次に介護弁当の会社とも話しているのです」

「よく色々と考えるなあ昔から」

「新規事業室長をしていた時期があるのです」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る