第117話最初で最後の幹部会議
結局本社から何の指示もなく家賃引き下げと組織体制が運用開始になりました。
今日は全国の主だった支配人を集めての初めての会議です。
髭の専務もあれから何も言わず従い、相棒の部長も沈黙を保っています。
会議も大方の3時間を終えてささやかなおつまみでその場で飲み会です。
女性陣がおつまみと飲み物を出してくれます。
「新家賃なら各ホテルはすべての支払いは賄えるようになっています」
私もビールに口をつけて喋ります。
とくに中間派の人達に頑張ってもらうしかありません。
専務派は5人で固まって、元専務派は2人異常に沈黙しています。社長派は誰も出てきていません。
「今後はどういう方向になるのですか?」
久留米の支配人です。
「これはまだ決まったことではないのですが、売り上げが2億を達成したので、滞っている修繕を来年の3月までに済ませます。その間に今の派遣業会社は無免許なので新会社を起こして正式な免許を取ります。何しろ500人もいますからね」
「賃金は?」
「今回の支配人体制に従ってすでにたたき台はこしらえています。社長と二人三脚で進めていきますよ」
社長が嬉しそうに頷いています。
頑張ってください。社長!私はここまでですよ。
すでに障害手当の申請書を書き上げています。
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