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昼休み、弓太は三中の友達と一緒に弁当を食べに教室へ戻っていった。
僕はなんとなく、体育館横の日陰で弁当を食べることにした。
桜はもうほとんど散っていたけど、あたたかい春の風が心地良い。
これから、ここで練習するのか。
トラックは200mだが、しっかりと整備が行き届いていて、いい環境だ。
グラウンドの奥には部室棟が見える。
それぞれの部活がこの後の部活動紹介の準備をしていた。
女装をしているサッカー部、上半身を脱いで、背中になにやら文字を書いているバスケ部、ただキャッチボールをしている野球部、ユニフォームを着て、お喋りしているソフトボール部など、個性的でそれぞれとても楽しそうだ。
しかし、陸上部の姿がどこにも見当たらなかった。
僕は部活動紹介のプリントに目をやった。
各部活がカラフルな工夫をこらした、アピールをしている中、陸上部の欄には
『革命』
その一言が書かれているのみだった。
僕は訳がわからないまま、体育館へと戻っていった。
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