【 無人の街で 】

ひと足の途絶えた

深夜の商店街

わずかな気配にも

センサーが反応して

ひとりでに機械が喋りだす


イラッシャイマセ

パネルノ番号ニ、シタガッテ

操作シテクダサイ


番号ヲ選ンデ、

料金挿入菅口ニ、イレクダサイ


フルタイムロッカーヲ、

ゴ利用イタダキ

アリガトウゴザイマス


不特定多数の

誰かに向って話しかけてくる

無機質な機械たちの声が

暗がりから溢れだす

無人の街で

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