脳筋!新入社員vs年長バイト軍団

旧知の友人からは、「悪い方向にずれている」「精神的につらそうだけど、自分の人生ではないしいいのでは」と辛らつな(?)コメントを頂戴している私。


それはそうです。就職もせず、独立しようともせず、ダラダラと生きている、と見る人が見ればそういう人間が私です。ただ、一介のアルバイト(昔で言えば牢人みたいなものか)であっても、面白い事はあるものです。年長故に、「逆らう人間がいなくなっていく」という現象は、就職していれば何年もかかることですが、アルバイトだと一年も経てば「ボス格」になっていくわけです。不思議なものです。


”責任”と”金”。これらを守ろうとすると、これらを得ようとすると、往々にして人は時間を失います。それが必要ならばまだしも、一度失った時間は二度と返ってくることはありません。という価値観をもって生きている私のところに、今年からまた新入社員が入ってきました。高卒。なんと弟と同級生という、大きく年が離れた人物。この御仁、「頭を使う事が苦手」で、私たちバイト衆(新入社員)全員より年下。ところが、そのまんま高校生という感じの子で、平気で「タメ口」でしゃべってくるのです。


「マジ乙ですね」

「うん。そうだね。うん」

「わかった」


と、相槌はまだしも会話の中でも次々とお見舞いされるタメ口に、私や女子大生バイトたちは驚きを隠せない状態。これが、社員とかパートなら「矯正しなくては」となるのかもしれませんが、私たちからすると「ラフで無害な社員」となるわけで、


「自分たちにとって害がないから、これはこれでいいよね」


と彼女を支持する声が増えているのです。実に面白い現象です。世界情勢も、日本国内でも騒がしいところは騒がしいですが、職場は平和。これはこれで、こういう人生もありなんじゃないかな。と、そんなことを考えてみたり。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る