「大人になれ」ということへの答え

ラジオ感覚で読んでみてください。


意外とカミングアウトしたことがないのですが、私は「2ちゃんねる」のオカルト板の元住民でした。心霊系や、オカルト系の話にやたらはまっていた時期があります。

UFOやUMA(未確認生物)にとても関心がありました。ですが、どんな怪奇現象や心霊現象より未解決事件のほうが怖いと思っている私です。人間が起こした、そして確実に人が死んだけど真相がわからない。これほどもやもやするものはありませんね。導入部分でこれが言いたかっただけですが、私は時々尾崎豊を聞くことがあります。20代の人ではこの人を知らない人もいます。そして彼は伝説になっていくわけですが、思春期の難しい時期の行き場のない感情を爆発させたような彼の歌唱と歌は今でも多くの人の共感を呼んでいると勝手に思っています。


私は以前、「大人になれ」といわれた事が理解できなかった、と言いました。

「大人なんて、その人が勝手に想像しているもの」と言いました。

あれから2年?くらいが経って、今感じること。


「答えはない」。そうはっきり言えます。毎日模索しました。しかし、やはり答えは見つかりませんでした。何が大人なのか、という答えはない。オカルトにはまっていた自分も、委員長だった自分も、専門学校でつぶれかけた自分も、すべて「自分」であって、それでよかったんだと思えます。ワンピースのエースが「俺は自分の人生に悔いは残さない」と言っているけど、正直同意見です。たとえそのとき周りが「大人じゃない」と思えるような行動をとったとしても、それがそのときの「自分」で、自分を生きているのならそれでいいと思えるんですよね。つまり、その時の葛藤を乗り越えたということです。ある意味僕は、「大人」という縛りを押し付ける「自称大人たち」に、勝利したんだと思います。自分を生きることで。少し哲学的な話になってしまいましたが、同じような思いを抱いて自分の信念を貫いたもの、散っていったもの、たくさんいるかもしれない。だけど、現実世界で私が出会い、これからそういう葛藤と戦っていく人には、「自分を生きる」ことができる人になってほしいと強く思っています。


それでは結びに、尾崎豊の「僕が僕であるために」をお聞きいただきましょう―

全ての悩める若者に送れる一曲です。どうぞ。


(・・・ちょっとかっこつけすぎたな)

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