ブルドーザー付きコンピュータ
かつて、「今太閤」と呼ばれた田中角栄総理は、細かな数字を記憶する知性と強い実行力を持ったことから「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれたそうです。
後世、私の事を述懐する人がいるとすれば、もしかすると題名のように、その逆「ブルドーザーつきコンピュータ」と呼ばれているかもしれません。
ほとんど動かずに知識と知恵を蓄える毎日を送るのに、一定の条件を満たすと豪腕をうならせて動き出すのが私の特徴。
その冷徹ともいえる特徴を生み出したのは、ほかならぬ親だと個人的には思っています。
僕は毎月バイト代の一部を家に入れているんですが、先月給料が少ないのに多く出したため、今月は先月に比べてやや少額(三万六千円)を家にいれました。因みに、今の平均的な私の給料は七万五千~九万ほどですから、三分の一以上ということになりますね。
そのとき、
「三万六千円か~少ない」
と母親が言ったんですね。その時の顔が、冷たくて冷たくて。
自分の事を、息子というよりもATMのような感覚で見ているのかなという感じ、シェアハウスをする人でも募って家を出ようかという計画が私の脳内で起動しました。
最近、「なんでも金で解決しようとするようになった」とか親に言われるんですが(金を渡すから病院に行って薬をもらってきてくれ、とか)、恐らく逆で、金としか見られてないと感じてるから金でなんでも解決しようとするようになってしまったんだと思っています。
弟(当時小学生)の未来の為「車での送迎の回数カット」事故対策で「ドライブレコーダーの導入」料理の負担軽減のため「スライサーの導入」部屋が汚いというから「掃除屋を雇う」食器洗いが大変そうなので「食洗器の新調」買い物に時間がかかるので「宅配での買い物の有効活用」など、多少お金はかかるが長期的に楽になる方法をいくつも献策しながら無視され、あげく私も精神を病みかけているという状況で、頑張って働いたのにこれでは、家に入れる気も失せるというものです。
おかげさまで、親が寝込もうが、祖父が重病になろうが、全く感情の動かない人間ができてしまいました。そりゃ、周りの方に「参謀が似合う」と言われるわけです。本当は愛情不足で愛に飢えてる人間なだけなんだけどね。
しかしいい方向に動くこともあるもんで、今日は職場で起こったクレーム処理をアルバイト代表で行って他部門の方の問題を解決するなど、感情を挟まずに判断に力を注ぐ人間だからこそできることもあるもんだ、と感じました。今日はちょっとハードなロックでも聞いて寝よう。あ、激しいの聞いたら寝れないかな・・・。とかいってる0時前。
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