多忙という罠

ある政治家のドキュメンタリーの本を読んでいて、おもしろいなと思ったことがあったので少し文字におこしてみます。


その政治家の方に曰く、「だれでも世界で起こっている事柄のロジックを理解することはできる(意訳)」とのこと。では、なぜ一般の人々は世界で起こっていることの背景にあることがわからず、メディアに左右されてしまうかというと、「忙しいから」という、実にシンプルな話でした。


以前私が都市伝説はそんなに大きな問題として考えることではない、恐れるに足らないという記事を書いたことがありますが、それに似てる部分があるかと思います。落ち着いて、情報を整理して、論理的に考えていけばそこまで恐れるような問題ではないとあの記事では書きました。僕は暇なので、余計なことも考えるのですが、暇だからこそ大きなニュースや一見恐ろしい都市伝説が目に耳に入ってきても情報を整理するので「いや、それは単に・・・」という論調で語ることができるのでしょう。私はなんでそんな簡単なことが多くの人はわからないのだろうという事が多いのですが、それは私がフルタイムで働いたり、守らなければならない存在がいるなんていう経験に乏しいから、日常の生活に埋没するということがないからなのでしょうね。


よく、会話していると「賢いですね」と言われることがありますが、多分それは間違っていて、そういうことを言ってくる人に比べて私は考える量と時間が多い。だから、「いいえ、あなたたちより暇なだけです」と答えるのがいいのかもしれないけど、これ言ったらまた顰蹙ひんしゅくを買いそう。まあ、顰蹙は無料だからいいか。


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