　居酒屋で話をしているとトイレに行きたくなったので、店の主人に尋ねてみた。

「すみません。トイレはどこですか？」

「ああ、トイレはあっちです。」

　店主は隅っこを指差しました。

「でも、殺人者がいますよ。」

　なんだそりゃー笑笑笑笑

「なんだそりゃー笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。」

　店主は私の馬鹿にした態度に不快感を露わにしました。

「ふん！！馬鹿にして！！殺人者！！いるんだもんねー！！」

　店主は口を利かなくなりました。

「笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。」

　さあて、トイレに行きましょう。

「さあて、殺人者いるかなー笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。」

　ガラガラガラー

　ブーンブーンブーンブーン

　あ、蚊が飛んでいるー！！

「わあ！蚊ってたくさん人を殺してるから蚊が殺人者ってことかなー笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。」

　おしっこしーしーしー

　トイレから出ました。

「もしかして、蚊ですか？蚊はたくさん人を殺してるから殺人者ってことすか？」

「そうだよ。」

「そうなのかよ。笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。蚊という生物はたくさん人を殺しているだろうけど、あの個体は多分殺していないだろ。笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。」

　私は突っ込みました。

「なんだそりゃー笑笑笑笑(しょうしょうしょうしょう)。」

　店主は笑いました。

　完

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい