隣人殺害

 ギーギーギー


 バタバタバタバタ


 隣人がうるせー!!


 隣人のこと、殺してやるぅ。包丁を持って押しかけてやるぅ。


 隣人さんちでチャイムを押すよ。


 ピンポンポーン!!

「こんな遅くにどちら様?」

「隣人です。殺しに来ましたー!!」

「きょぺー。こわちんこわちんよー!!」


 隣人は怖がって出てきません。くそー!!せっかくきたのにー!!せっかくきたのになんてこったー!!


「折角来たんだから開けてくださいよー!!」

「なんなんだー!!頭おかしいのかー!!通報しましたー!!」


 ピーポーピーポー


 警察が来ましたよ。まあ折角来たんだから何かあったほうがいいよな。警察さんも折角来たんだし、逮捕されてあげよっと。


 バタンバタン


 拳銃を構えた警官が二人、颯爽とパトカーから降りてきました。


「そこのもの。こんばんは!!」


「こんばんは!!」


 挨拶っていいなあ!!心が気持ち良くなりました。


「ところで包丁を持っているよね。どうして持っているんですか?ここは台所じゃないぞー!!どうして持っているのかなー!!」


「人を殺すためなんだ。」


 私は正直に答えた。隣人を殺すのだ。殺しに来たのだ。


 .............


 警官は顔を見合わせ沈黙している......。


「怖すぎワロタ!!」


 警察は言いました。


「ワッハッハッハッハッ!!」


「ワッハッハッハッハッ!!」


 二人の警官は恐怖に震えながら笑いだした。うるさい...うるさいー!!


 ギーギーギー


 バタバタバタバタ


 隣人もうるさいー!!


 録音して、弁護士に相談だー!!


「ワッハッハッハッハッ!!」


「ワッハッハッハッハッ!!」 


 ギーギーギー


 バタバタバタバタ


「ワッハッハッハッハッ!!」


「ワッハッハッハッハッ!!」 


 ギーギーギー


 バタバタバタバタ


「これは確かにうるさいですねえ。」


 弁護士さんは言いました。


「どうすればいいんですかー!!」


「ブルドーザーで対抗だ!!」


 ガーガーガーガー!!ガーガーガーガー!!


 弁護士さんがブルトーザーでやってきました。


「はい!!弁護士でーす!!」


「ワッハッハッハッハッ!!」


「ワッハッハッハッハッ!!」 


 ギーギーギー


 バタバタバタバタ


 ガーガーガーガーガーガーガーガー


「おいブルドーザーが来たぞ!!」


「本当だ!!」


 警官が言いました。


「ブルドーザーの免許持っていますかー??」


「もっていなすび。」


 弁護士が言いました。


「逮捕だ逮捕だー!!」


「あがー!!」


 弁護士は逮捕されていなくなり、警官は弁護士を連行するためいなくなりました。


「うわああああ!!誰もいなくなったー!!」


 隣人はパニックに陥りました。


「殺される殺されるー!!」


「はい!!満を辞して殺します!!」


 普通に刺してもつまらないから、私は包丁をブーメランのように投げました。


 シュルシュルシュルシュル!!


「うわあああああ!!」


 隣人は避けました。


 シュルルルルルルル!!


 なんと包丁はブーメランのように戻ってきたのです。


「うわあ!!」


 私も避けました。すると再びブーメランは戻っていきます。


「うわああああ!!」


 隣人は再び避けました。


「うわあ!!」


 私も再び避けました。


 シュルルルルルルル!!


 包丁は空中で円を描き、永遠に回り続けたのでした。それはまるで鳥のおもちゃのようでした。


 完

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