第115話 神対神の子
キュベレー、ガン○ムのMSではありません、本物の方です。
自らの息子を旦那にした戦いの女神です。
元はトルコのプリギュアの神話でアグディスティスと言う女神です。
この女神、所謂両性具有でして……
男根の方を去勢しました。
その時に所謂あれがアグディスティスのあれにあれして妊娠、産まれた子と結婚 その子が健と言う設定です。
アグディスティスの子はアッティスと言って、一度去勢しています。
健のラフィーネ去勢事件は父母から続く去勢一家と言う面白設定でした…………
本文
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アトランティス軍本陣
「成る程ねー、あれは確かにアグディスティスの息子だと思えるよ」
「ディオニューソス様、アグディスティスとは誰なのですか?」
「ペリメーデー、彼は君と同じくらいの若さだと思うが、彼の母はナンムの種族ではニンガルに勝るとも劣らない人物何だよ、そうだね……君にはこう言った方が解りやすいかな?アグディスティスとは僕達オリュンポス族の言い方で言うと、、、
キュベレー‼」
「……⁉まさか‼キュベレー神はナンムの一族だったのですか?ですが……キュベレーと言えば」
「そう、戦争の神、戦いの女神だね!ティアマトの原初神の一人、今は転生しないで我関せずを通しているけど僕達の何れ敵と成るだろう……仕方ない、彼が覚醒する前に叩いて置かないと叔母上に怒られそうだ」
ーーーーーーーーーーーーーー
ムー軍本隊後方
「主人殿、妾もそろそろ行かせて貰うぞ?こんなとこで見ているだけではつまらぬ!」
「ああ朔、もう我満するこたーねー、一気にたたんじまおう!」
「では参るぞ!ルチル、しっかり捕まっておるのじゃぞ!」
「はい!朔さ‼あぁぁ…………」
「どうしたのじゃ‼ルチル!返事をせい!」
ルチルの背中から大量の血が吹き出している、しかも銃痕だった…………
「おい!ルチル!」
「あ!ぁぁっ、痛い!健様……」
「な⁉陛下‼」
「行くぞポール!今だ!タケルを殺れ」
「ナイスだステファン!」
陛下の胸からも血が吹き出している……
「お父様、大丈夫です、私が…………お父様……」
俺にはイシュタルの声が聞こえていなかった、ルチルと陛下が撃たれた、その事実だけが今の俺に理解出来た唯一の事実だった
「誰だ……俺の宝を傷つけやがった奴は‼
ステファン、、ポール、、聞こえたぞ、、アトランティスの天空人か…………こっちに向かってやがる、殺されに…………その距離か…………スナイパーライフルか…………もう許さねーぞ!」
健の頭上に大きな黒い雲がかかる、そしてそれが蛇の形となり、トグロを巻き始め、健の体に巻き付く…………
「シャクティ‼シャクティがお父様に!」
「シャクティとは?イシュタル様?」
ナーナがルチルに回復魔法をかけながら心配そうに聞いていた
「力の根元神、ナンムのシャクティ神はクンダリニーを呼び覚ましてくれるの!お父様は覚醒する…………」
蛇が放れたとたんに黒い大きな片翼の羽が健から生えて来た
「ぶち殺してやる!俺の宝を傷付けやがってーーーーーー!」
弾けろ‼
セフィロトの樹が具現化した、目に見えてセフィロトが輝いて見えるが、それは漆黒のセフィロトだった。
「な!オーマイがー!化け物じゃないか‼」
「テメーの声は聞こえたぞ‼テメーがポールとか言う糞野郎か!死ね!」
健が草薙の剣を引き抜いて一降りすると、その刃が飛んでポールが真っ二つに胴から切り裂かれた。
ポールは何が起きたのかも理解出来ずに絶命した。
「オー!ポール、どうなって……んな!」
ステファンが気付くと目の前には健の姿が合った…………
「撃ったのはお前だな?このライフルで…………俺の何よりも大切な…………大切な宝をよーーーー!」
バキバキ‼
スナイパーライフルが健の素手で粉々にされた
「う、嘘、、だろ?…………」
ドサ‼
ステファンの腹のど真中に風穴が空いていた、健が腹に正拳を入れていたのだ。
「次はどいつだ?ぶっ殺してやるぞ‼」
「じゃあ僕で頼もうかな?」
「ディオニューソス……」
「正解だ!この場合は君達で言うと、ピンポンピンポン‼と言うのかな?」
「お前が死んだ時に鳴らしてやるよ‼」
「お父様!未だです、目覚めたばかりで相手にするには速すぎます!」
「負けるか!こんな奴に、死ね!」
草薙の剣で思いきり切り付けるが
ガキン!
杖で剣を凪ぎ払うディオニューソス
「調子に乗るなよ小僧‼その程度でオリュンポス族の僕らに敵うとでも思ったのか?死ぬのはお前の方だ‼テュルソス」
そしてディオニューソスの持つ杖から蔦が伸び、健の体を縛って行く
「くそ!ぐぅあぁぁぁ!」
「その蔦は切る事は不可能、僕の名前の由来を教えてあげよう。ディオニューソスと言う名前の意味は若いゼウス、詰り僕自身が大神ゼウスなのさ、その神性で造り出されたその蔦は例えオリュンポスの神々でも切る事は出来ない、解ったら死ね!」
「ぐは!クソーーーーー!ウォアアアアア!」
健の体に無数の弦が突き刺さった
「ならこれならどうじゃ?」
ザシュ‼
朔が蔦を切り裂いた
「なに⁉バカな…………」
「イシュタル!はよう主人殿に有意の奥山を‼その時間は妾が稼ぐ‼ラフィーネ、リーア!ココノ達も良いの⁉」
「朔お願いします、お父様!しっかりして下さい!」
「く、、わりい、まるで手も足もでねー!何て強さだ……」
「あの蔦に巻き取られて生きているだけでも充分ですよ!今回復しますね」
「ルチルと陛下は?無事か」
「はい!ここにおります」
「そうか……良かった……」
「朔が時間を稼いでくれています、今のうちに魔法を、ルチル‼」
「はい!詠います
いろはにおえどちりぬるお
わがよたれぞつねならむ
ういのおくやまけふこえて
あさきゆめみしえひもせすん
ひふみゆらゆら
ひふみゆらいらと……」
「あぁぁぁぁ、痛い、痛い」
「我満なさいナーナ!」
「二人共!神器を‼」
その時、朔達はディオニューソスとごかくに渡り会っていた、朔、ココノ、タキ、エレ、そしてこの4人からの神道魔法の援護を受けるラフィーネリーア、人の言う神を相手に戦っている筈で、健さえも苦戦する様な相手だ。
だが6人掛りとは言え本来の朔達の実力は健には遠く及ばない、何故これ程までに拮抗した戦いが出来るのか…………
ディオニューソスは不気味に思えて来た
「君は何者だい?何故これ程にも戦える?如何に6人がかりとは言え、僕が手子摺る様な相手が人間にいるわけがない、、、何なんだ?君たちは、、、いや、違うなおかしいのは一人…………
そうだ君だ‼君の力が明らかにおかしい…………この剣、異様な力を産み出している、、アマノハバキリか!」
「ほう、よう解ったのう?流石は我が同胞じゃ!」
「同胞?…………成る程、、読めたぞ、そうか、お前はアプスの転生体……エアか!」
「興味深い、何故妾がエアだと思う?聞かせるが良い!イナンナでさへそうわおもわなんだ」
「イナンナ?……誰だそれは、、僕はお前がパルスーをニンガルに渡した時からお前はべール様を裏切っていることは知っていた!女に転生すればばれないとでも思ったか?」
「話が噛み合っておらぬな、まあ隠すつもりは毛頭無いのう?じゃが健が育つ迄は色々話してはおらぬが……」
「僕で遊んでいるのか?本当のお前の力なら……」
「良いか、妾はエアで合ってエアではない。
今の妾ではお主を押さえるだけで精一杯じゃ、じゃがのう?妾がお主を倒しても意味は無いのじゃ。
この世界はあくまでも妾ではなく、健達に委ねられておる。妾は手を貸してやるのみじゃ、じゃが健は打たせぬ、妾の愛すべき主人じゃからのう」
「笑わせるな!エアともあろう者が愛すべき主人だと?」
「言った筈じゃ!妾はエアであってエアではないと……そして見るが良い!あれがお主を倒す者じゃ‼」
朔は道を健に譲り、半歩下がった。
「悪かったな、朔、後は俺がやる……」
「どうやら完全にその魔法使いこなしておるようじゃのう」
「まあな、だが朔、お前にも後で色々聞かせて貰うぞ?、イナンナと一緒に色々騙してやがったろ?」
「説明はする!じゃがあのものそこまで待ってはくれぬぞ?はよう倒して来るのじゃ!」
有意の奥山……
健のその姿は前の有意の奥山とは全く違っていた、イナンナの魔力とナンナの魔力を帯びたその姿は人々が見ればこう呼ぶだろう……ルシファーと……
白く長く伸びた髪、漆黒の羽に、漆黒の鎧、漆黒のヘブライ語が書き記された盾に、赤黒い剣それを見たディオニューソスが呟いた
「キュベレー…………」
「何か言ったか?酔っぱらい、さっきは呆気なくやられたけど今度はそうは行かねーぞ?」
「なら今度こそ冥福へ導いてやろう!」
ガキーン‼ギャン!
ディオニューソスにも翼が生えて空中戦が始まった、お互い一進一退の攻防が繰り広げられる。
「ウラーーー!」
「甘い!」
ガキーン‼
「死ねや!マルクト」
ドーン‼
大爆発がおこる
「もう一発喰らえ‼」
ドガーーン!
煙の中から健が飛び出し切り付ける、だが大きな土壁が健を遮った。
「確かに格段に強くなった様だが、お前は戦いの経験が浅い、至極動きが読みやすい、今まではその桁外れの魔法で駆逐してきたのだろうが、僕には効かない」
「成る程な、なら……」
健は剣を鞘に閉まった
「え?お父様?」
健に取りついているイシュタルが不思議そうにとう
「良いから見てろ‼」
健はそのまま下に着地しピョンピョンと跳び跳ねた
「何の真似だ?」
ディオニューソスも地面に降りる
「お前倒すのに態々こんな高価な剣使うのも勿体ねーからな?ブッ飛ばす事にしたんだ」
「ジョークとか言うやつか?面白くも何とも無いぞ?まぁいい、直ぐに死ぬ身だ」
杖からまた蔦が伸びた、だが……
「アイン.ソフ.オウル!ゴールドフォルム、ティファレト‼」
健は転移し、更に蔦を漠散させた。
そして
「喰らえ‼」
右足でディオニューソスに下段回し蹴りを入れようとするが
「こんな無様な攻撃を誰が喰らう物か!」
ディオニューソスは杖で弾こうとするが、蹴りの軌道が上段に切り替わり
ゴン‼
「がは!」
ディオニューソスの後頭部に右上段回し蹴りがヒット、倒れ込むディオニューソスに追い打ちとばかりに続け様左踵落としがディオニューソスの頭に痛烈にヒットした。
ゴキャ‼
「なんじゃ!あの武術は…………」
「空手!健様の時代に伝わっている武術です」
「知っておるのか?リーア!」
「ワルキューレ隊も全員習って居ますよ?」
「妾には教えてくれなんだ……酷いのう」
「あの武術はフェイントと言って、右かと思えば左、上かと思えば下と言う様に、態と攻撃の軌道が解らない様に惑わすのが特長何です」
「そうですね、シャチーさんの様に先読みでも出来なければかわしようが有りません」
「うぐ……んな!」
ガツン‼
ドザー‼
「うわ!」
起き上がり様に足払いが入り、再び転ばされるディオニューソス
「かっ!貴様ーーーー!」
杖の蔦で攻撃しようと試みるが
「させるかよ!」
バキン!
杖が健の前蹴りで真っ二つに折られた
「バカな‼」
「どんなに頑丈な杖でも、破壊点を狙えば簡単に折れるさ‼見極めが肝心だけどな」
最早今の健の敵にはならなくなったディオニューソスだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます