第2話 「呪い」について
突然ですが皆さんは呪いと聞いて何を思い浮かべますか?私は和風テイストだと五寸釘に藁人形、頭に蝋燭を付けて、トントンカンカン打ちつけている光景が目に浮かびますね。しかし、現代に至ってはそれはあまりスマートとは云えないと言えるかも知れません。スマートでは無い、というのは文字通り賢く無いという意味です。第一、疲れます、自分自身が。「人を呪わば穴二つ」なんて言葉がありますが、穴に入る順番は呪った方が先のパターンの方が多いのかも知れません。実際時系列よりも、お話的には呪われた人の顛末をある程度描写してからですけどね。
で、肝心の私の体験談についてなんですが、きっかけはとあるメールを読んでしまったことが始まりなんですね…。
とある夏の日の夕方のこと、私は珍しくご機嫌でした。ちなみに暑いのが不得意で夏は嫌いです。その日はいつも通り、最低限仕事をこなして夕飯はさっぱりしたものにしたいなぁと、書類を整理していたところ、会社の自分のパソコンに知らない人からメールが届いていることに気づきました。この会社は近年のサイバー事情に詳しい専門家を何故か雇っているので、滅多なことでは知らない人からメールが届くことなんてありえません。差出人は知らなくとも、知り合いの関係者で、何か重大なことがあったのだろうか、と目をタイトルに移すと、そこには…。
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