170624「忘却とペインコントロール」27

「忘却とペインコントロールは別なんだよ」

 小さな胸を張り彼女は嘯いた。

「小五の時の件なら忘れてないぞ」

「なんのこと?」

 本気で忘れている様なので耳打ちをすると、顔がみるみる赤くなった。

「なんでそんな事覚えてるの!?」

 怒る彼女から僕はただ逃げるのだった。

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