170622「幸せな君に用はない」25
呼び鈴を押すと待ち侘びていたように扉が開いた。
「お久しぶりです叔父様!」
「ああ久しぶり」
今の事を楽しげに語る少女の目は希望に満ちていた。
「今とても幸せで、これも全て叔父様おかげです」
礼を言う彼女の胸に私はナイフを突き立てた。
「幸せな君に用はないんだ」
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