約束の白い龍

いつものように見上げていたら

白い龍が昇っていきました

あんまり素晴らしいものだから

しばらくぼうっと見ておりました


光のシャワーは降りるもの

遥か天からから下されるもの

いつもただ眩しいだけの見分けられない光が

雲に遮られて初めて形を認められる


やさしさとか

きびしさとか

有難さとか

幸せとか


すぐには分からないものが多いね

分かりやすく砂糖をまぶされて

甘い甘い言葉には御用心

甘い言葉の裏にたっぷり毒が隠れてる

ホンモノは目立たずさりげなく当たり前にたたずんでいる


顕れているよ

普通に観ても分からないけれど

光が満ちているよ

心の奥の輝きに呼応しているよ


昔の人は純粋だったから

聖人の背後に本当に後光が見えたんだろうね

輝けるオーラを感じられたんだろうね

今はもう観える人だけ

先天的に敏感な人だけ


脈打つ鼓動は大地を揺らし

もうすぐ目覚めの日は来るよ

光の柱が次々に立ち上がり

やがて全ての謎は明かされる

失われた縁が戻される

無くした絆が結ばれる


準備はすでに整っているよ

今も淡々とまるで時計の針のように

ほら 心の奥の扉から光が漏れてきてる

後はあなたが気付くだけだよ


白き龍よ あなたは

ほの暗い空にまるで最初からそこに居たみたいに

きっと約束の時が近付いているんだね

もう一度世界に光をもたらすために

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