虹霧町の生活
遠い遠いその場所で
喋る猫と暮らしてる
結構気ままな生活よ
どこかで鐘が鳴っている
天使の羽が落ちている
虹色の泉で今日の運勢を占って
朝ごはんの準備をしながら小鳥たちとおしゃべりを
東の空が染まってる
眩しい朝がもうすぐ訪れる
魔女たちが急いで帰っていくのが見える
水晶のしずくがね
さっき空から降りてきた
キラキラキラキラ光ってる
カラスがそれを狙ってる
うふふ 楽しい話を聞かせてくれたらあげるわよ
朝日がすっかり昇る頃
天使たちが透明なうたをうたいます
風に溶けて世界にすっかりしみ込んで
夜の残り香をキレイにキレイにしているよ
私も顔を洗うから猫も同じようにする
それはいつもの決まった朝の儀式
今日はこれからどこへ行こうか
あんまり気分がいいものだから
歩いた事のない道を歩きましょ
おべんと二人分こしらえて
猫と一緒に気ままに行くよ
小さな小さな冒険を
毎日毎日しています
旅の相手は喋る猫
虹の橋を渡ったその先で
楽しい楽しい日帰り旅行
ワシの背中に乗せてもらったり
クジラの背中に乗せてもらったり
流れ星の上に乗せてもらったり
何だか私たち乗せてもらってばかりね
みんなみんなやさしいから
ついその優しさに甘えてしまうの
小さな小さなその世界で
色んな場所へ行ってみたくて
知らない場所へと旅したら
思い出一つ増えるでしょう
旅のお供は喋る猫
今日もたあいもない会話を楽しんで
日が暮れる前には帰りましょう
美味しい晩御飯を食べましょう
窓の外では魔女たちが夜の世界を楽しんでる
月と何かお話してる
そこは遠い遠い場所
望めばあなたたちにも見えるでしょう
虹色の霧が月の周りに満ちる時
喋る猫があなたの前に現れたなら
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