夢の中を歩いている

夢の中をさまよっているみたい

何の実感もなく日々は過ぎていくよ

全てがヴァーチャルな出来事で

目覚めれば全部消えているんじゃないかって

まるで映画のマトリックスみたいだね

今手で触れるものですら信じられないよ


ふわふわと生きてきて

流れ流されるままに

色んなものを手にして

その手に何も残らずに

ただ空しさが

心に広がる空しさが


空はどこまでも広くて

世界中の想いが溶け込んでいる

それでもまだ受け入れてくれる

だからいつまでも見ていられる

心澄み切っていられる

風が渦巻いている

それは龍の姿をしている


心の中を覗いたら

無限の闇が広がっていました

心の宇宙に飲み込まれてしまう

どこにもいない

僕なんてどこにもいない

宇宙遊泳をしているみたい

たった一人で宇宙に浮いているみたい

どこまでも無限に広がる闇の中で

まるで昔から知っていたみたいに


祈りの力が響くのはきっとそんな空間だろう

この世界の全てはそんな所から来たんだ

そしてこの世界も本当はそんな世界なんだ


だからいつだって空しい

今は充実していても物質世界は有限で

いつか全てを失ってしまう

産まれるために失うのか失うから産まれるのか

その堂々巡りの答え、今は分からなくていいよ


僕らはみんな夢の中を歩いている

それにちゃんと気付いている人もいる

僕も感覚では分かっている

いつか本当に手放せたなら

その時は きっと

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