懐かしい空の記憶

懐かしい空の記憶

あの日も、そう青かった

けれども空って言うのはいつも青いじゃないか

雲がぷかぷか浮いているじゃないか

何て平和な景色だと思うじゃないか


あの頃は幼くて

当たり前のように幼くて

記憶なんてほとんど無いけれど

空が青かった事だけは覚えてる

今でも青いもんねえ


青く青く澄み切った空に向かって深呼吸

深々呼吸、深呼吸

ほら、天使たちも笑ってる

あの頃はまだ無垢だったからねぇ

今は無口になったよ

でも心の中ではおしゃべりしてるよ

誰にも気付かれないから自由だよ


心の中のもう一人との会話は一人きりの帰り道

小学生の頃からの長い付き合いさあ

一人で見た海に見る夕日はきれいだったさあ

明日も晴れるのさあ

そう言えば

自分向けに放った予言が当たったのよ

あの頃はね

うんうん


あの頃から空は青かったさあ

あの頃より昔から青かったのさあ


まぁそんな事本当はどうでもいいよね

それはそうと一杯どうかな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る