そばにいるから/君

すわる僕の膝から

まっすぐ見上げている君



そうしていると

まるで生まれたばかりの子みたいだ

ねえ僕が見える? 見えてる?



まばたきをして

首を傾げて



ふいに涙が落ちた



 君はいつも

 ここでほほ笑んで

 僕を呼んでいた

 手を伸ばし



今の君は

同じだけど違うんだ

気づきたくないのに

ふいに気づいては

切なくて哀しくて



欠落を埋めるために

新たな欠落ができたようで

僕は埋めることができるのか

わからないけれど

君の代わりにほほ笑んでみるのもいいかな



君の側に

君と居るよ

泣きたくなったら

君を抱きしめよう

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