月夜

 月夜

 

 澄み切った夜空に

 金色の満月が浮かんでいる

 海に光を落とし

 漆黒を照らしている

 私は海岸からそれを眺めている

 漣の音が心地良い

 海風は爽やかに吹いている

 

 雉の甲高い鳴き声が聞こえた

 砂浜に波が打ち寄せる

 素足で海に入ってみた

 冷たい海水

 

 夜を照らす月を妨げるものはない

 雲すらも空にはない

 

 金色の月は存在感を示し

 私もまた存在感を示そうとその場に立っている

 

 だが自然は威厳を持って

 目の前に横たわっている

 私はどうだろうか?

 私には何もない

 前に進むことも後ろに退くこともできない

 

 月はただ美しい輝きを放っている

 

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