詩集 愛の言霊

泡沫恋歌

【 春のワルツ 】

窓辺の日差しに

まどろむ人よ

カーテンの隙間から

春の風が吹き込んできた


起きて 起きて

眠っていては もったいない

ドアの向こうでは

新しい季節が始まってる


さぁ 春の息吹を

深呼吸して

優しい想いが満ちて

心がフワリとしたでしょう


紅潮する頬 胸の心拍

ドキドキが止まらない!

その心拍数は三拍子

春の序曲が聴こえてきた


さぁ 愛する人の名前を

そっと囁いて……


『     』


その名を呼べば

胸が熱くしめつけられる

そう この感じ

あぁ 恋におちた!


春に心を躍らせて

ふたり手を取りあって

クルリ クルクル

ワルツを踊りだす


あなたの胸の中

素敵な三拍子のリズム

フワリ フワフワ

夢見心地のステップ


― 身も心も溶け合って

ふたりのワルツは終らない ―

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