第176話 自由だな

 レンタルDVD、『彼女』さんはアダルトDVDが好きだ。

「あのね、綺麗な身体観るの好きなんだよ、いいなぁ~ってなるね」

 そんなわけで、普通に一人でもアダルトコーナーに入っていく。


「いつも借りるの?」

「そうだね借りるね」

「そう…」

 色々、聞きたいことはあるのだが…まぁ面倒くさいので脳内でスルーだ。


「ん?」

「なに?」

「なんで棚から動かすの?」

「えっ? だって、どれ借りたか解らなくなるじゃん」


『彼女』さん、勝手に棚の並びを変えてしまう。

「もしかして…この棚にあるのは?」

「あのね、前に借りたやつだね…この棚のやつは」


 返す時、店員さん迷惑なんだろうな…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る