第100話 料亭だから?

 どれくらい逢ってなかっただろう…彼女さんと食事に行くことになった。

 そういえば、昨年は桜を見られなかったから…最後に桜を見に行こうか、そんな気持ちになった。

 メールでやりとりしているうちに、花見の前に食事行くことになったのだ。

「久しぶりだからね…」

 気合入れたのか料亭である。

 金払うの僕だけど…。


「何を頼んだか覚えてないよ」

 から揚げと刺身は頼んであったようだ。

 さっきコンビニで、から揚げ買おうとしたのはなぜだ…。

「から揚げ頼んであった、忘れてた~買わなくて良かったね」


「なんかさ混んでないのかな?」

「定食屋じゃないからね、他の客と仕切って通すから…」

「お刺身好き?」

「そんなに…」

「頼んだよ」

「刺身食べれたっけ?」

「食べれない」

「なぜ頼んだ?」

「料亭だから、なんとなく刺身頼んだ」


 で…なんとなく頼んで7000円払ったわけだ。

「から揚げ美味しかったね」

 そうでしょうよ。


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