第39話 2個のグミ

無職になって、もうすぐ2ヶ月。

1週間が早い。


彼女とも久しく逢ってない。

たぶん3週間くらい。


逢いたいって思うけど…お金も無いし…なにするわけでもないし…。


メールの頻度も減ってきた。

このまま逢わない方がいいのかもしれない。


お金の価値も変わった。

コンビニに行かなくなって…必要な物以外は買わなくなった。


それでも、彼女のアパートのドアノブにグミを2個買って掛けておいた。


色々なことに躊躇する。

あるいは生きることにも…。

「グミありがとう」

「こんなものしか買ってあげられなくてゴメンね」

「いや、嬉しいよ」


逢いたいな…。

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