9/5 秋刀魚塩焼き
秋刀魚だ。秋刀魚の美味しい季節がやってきた。
秋と言えば秋刀魚であり、秋刀魚と言えば秋である。
そう、秋刀魚が旬の秋になったのだ。
まあ、秋と言っても立秋を過ぎているので暦の上はとっくに秋なのだか、その時はまだ秋刀魚が出回っていないので私は秋と認めない。
秋刀魚がスーパーに並ぶようになり、一匹が100円を切って初めて秋が始まるのだ。
そして、秋刀魚を塩焼きで食べてこそ秋を体感したと言って良い。
蒲焼や刺身では駄目なのだ。
秋刀魚に振る塩は粗めの粒塩が良い。
噛むとガリッと音がする程に粗々しい塩が、今食べている物は海から産まれ物であると強く主張してくれる。
焼き加減は230度で8分程度だ。
若干焦げが薄いぐらいだが、これ以上の加熱は秋刀魚の脂を溶かしてしまう。
そして勿論、頭と内臓は付いたまま焼く。
身に切れ目があると、焼いている最中にそこから旨味が逃げてしまうので、内臓を食べない人でも焼く時は付けたまま焼くべきだ。
そして焼けたら後は好きに食べれば良い。
塩の付いた皮を先に食べるも良し、大根おろしにポン酢をかけた物を身と一緒に食べるも良し、味醂と酢と醤油で作る三杯酢を身に付けて食べるも良しだ。
すだちを絞ってかけるのも良いな。秋刀魚の脂とすだちをの酸っぱさと爽やかさが合わさると、えも言われぬ美味しさに包まれる。
変わった食べ方として、オリーブオイルに大蒜と唐辛子を漬け込んだペッパーオイルをかけるのも良い。まるで英国料理を食べているかのような気分になれる。
秋刀魚は安価ながら、どのように食べても美味い。
しかも秋刀魚は秋の間中食べる事が出来る。
秋刀魚で秋が始まり、秋刀魚で秋が終わるのだ。
秋は秋刀魚と共にある。
さあ、秋刀魚の塩焼きを食べ、秋を始めるのだ。
秋刀魚だ、秋刀魚を食べるのだ。
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