第1668話「悲しみさえも枯れた地で」
午後五時の職場。
無茶な日程が現れた。
立ち合い三日前にデバッグを開始する日程の危険度は一般社員(一般人が想定する役職の付いていない社員を指す言葉。代わりがきくものだと軽んじられる傾向にあるが、実際は一人抜けただけで業務が回らなくなったりする)よりもずっとマネジメントを学んだ人間の方が知っているはずだと思っていたのだが、マネジメントを行うべき人間はどうやら日程調整という言葉を知らないらしく、現場だけがひたすらに追い詰められていた。本来残業してでも先に進めるべき日に定時で帰ることになっているのは日程が破綻しているからだという感覚がないらしい。こうやって何人も部下を使い潰しているのだろうなという感覚しか湧かなくなったので、一般社員は無茶な日程に立ち向かうことをやめ、とりあえず帰ってゲームでもプレイすることにした。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でHoYoverse通行証を破壊した。
ソシャゲのデイリーをこなす代わりに小説が更新された。
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