第1396話「夜に駆ける」
午後十一時のホテル。
トリップする夫婦が現れた。
魔法の煙はそれまでの薬(Pが想定するディパス、プロン、ハイポロンを指す言葉。ふしぎな気分になることができる)よりもずっと強烈な効果を持っているので、そいつを吸いながら仲良しをしたら義務的な状況を打破できるのではないかと夫婦は考えたのである。しかし残念なことに、あるいは幸福なことに、魔法の煙は本当に強力だったので仲良しをするまでもなく夫婦は世界のすべてを理解し、完璧な相互理解に至り、これ以上ないほど仲良しになった。いつの間にか夜は明けていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で魔法の切手を追加供給した。
二人はまた夜に駆け出していく。
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