第1381話「出来高制」
午前十時の東京フレンドパーク。
処刑カが現れた。
イカは処刑カ(一般人が想定する処刑能力を持つイカを指す言葉。死刑囚の額に万年筆を投擲し、突き刺さった万年筆からスミを注入することで処刑を完了する)よりもずっと人間やイルカなどに食われることが多かったが、処刑カは食われることより死刑囚の命を食らう機会の多い疎まれがちな生命体であった。そんな自分が東京フレンドパークというテレビ番組に出演している状況が信じられず、結果として手が滑った。本来の投擲力ならば回転する標的に万年筆を当てることなど容易、パジェロ獲得は必然と言えるレベルだったが、軌道のズレた万年筆はピザ3kgを射抜いた。
そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でピザを死刑囚に分け与えた。
死刑囚からの評判が良くなった処刑カの処刑機会が増え、収入が倍になった。
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