第1185話「事業仕分け」
午前二時の異界。
レールガンの魔女が現れた。
レールガン女子高生は魔女(一般人が想定する超自然的な力で人に害を及ぼすとされた人間を指す言葉。炙り焼きにすると美味い)よりもずっと現実的な観点で物事を判断しているため、中世の魔女がどうしてレールガンというメカメカしい兵器を所有しているのかと指摘した。レールガンの魔女はそんなレールガン女子高生に対し、自分の行いさえも覚えていないのかと嘲笑する。そういえば、と魔女の言葉でレールガン女子高生は思い出した。季節の変わり目、こころがすごいつらいときに気怠い頭で願ったような気がする。誰か自分の代わりに、世界をいい感じに改変してくれる存在が欲しい、と。その願いが生み出した存在こそ私だ、と魔女は高らかに宣言した。
だが女子高生はいきなり長いレールガンを取り出して、とにかくすごい攻撃で魔女を抹消した。
心は辛くなくなったので魔女は不要になったのである。
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