第1183話「怪しい夢」

午前三時の夢。

レールガン女子高生が現れた。

小説は現実(一般人が想定する現の世を指す言葉。時折、夢との境界が揺らぐ)よりもずっと奇異なものだが、やはりどこまでいっても現実をもとにしていると彼女は言った。具体的には現実があまりに忙しい場合とかまともな食事を取れていないとか、そういった作者の心身および思考の不健康は小説に影響を及ぼすのだと。無理して毎日更新を維持する必要はない、とうに破綻した習慣であれば、追いつこうと必死に書くのもまた心を壊してしまいかねない。ただ、忘れなければいい。無理せず、時には息継ぎをしながらも、物語の終わりまで少しずつ走り続ければいいのだとレールガン女子高生は優しく語った。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で社畜に優しいレールガン女子高生の正体を暴いた。

夢中とはいえ偽物にそそのかされた罪を咎められ、作者は毎日更新維持の命を下された。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る