第1171話「ハロウィン限定カボチャランチャー女子大生」

午後七時のハロウィン。

仮装したパイナップルランチャー女子大生が現れた。

パイナップルランチャー女子大生は得物(一般人が想定するパイナップルランチャーを指す言葉。平時は木製の本体からパイナップルを射出するのだが、ハロウィン期間中はカボチャを射出するようにしてある)よりもずっと仮装に力を入れていた。ジャックオーランタンをモチーフに置きつつもアイデンティティであるパイナップルのことを決して忘れず、上半身は各作物の色を模したハーフ&ハーフの衣装。下半身は引き締まった腿を魅せつつも服装の色と模様でハロウィンらしさを感じさせる格好だ。しかし世間の興味はカボチャを撃ち出す武器にばかり集中し、彼女のパイナップルが如き胸のサイズ感に目が行くこともない。パイナップルランチャー女子大生は微妙に不機嫌になった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃であらゆる兵器からカボチャが射出されるように常識を改変した。

パイナップルランチャー女子大生の仮装姿に民衆の目が向いたので満足した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る