第1126話「とりあえず滅ぼしとく感じで」
午前四時の海。
謎の組織の構成員が操る潜水艦が現れた。
潜水艦は魚雷(一般人が想定する魚形水雷を指す言葉。弾頭にエンジンとスクリューを組み合わせ、命中すると爆発を起こし対象を破壊する)よりもずっと女子高生を恐れていたが、この海域では女子高生の目撃情報が認められていないことから安全が確保されていると判断し潜航訓練を行っていた。何事もなく平和に終わってほしいとの願い虚しく、深夜の潜水艦に警告音が鳴り響く。レーダーが感知したのは魚雷であった、冷静に対処しようと迎撃システムを起動する。しかし魚雷はまるで人が操作しているかのように巧みに攻撃を回避、潜水艦の目前に迫る。急遽光子力バリアを張り、魚雷の爆発が潜水艦を揺らす。なんとか耐えたか。乗組員たちが安堵した次の瞬間、外装甲を削る金属音。周囲を観測するカメラに映ったのは、あろうことか水圧で狂暴化した女子高生の姿だった。まだ大丈夫、と乗組員は自分を落ち着ける。潜水艦を覆うは事前申告を行った者でない限り破られないという概念を備えた特殊装甲だ。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で申請を事前に行っていたと押し通した。
処刑の時間だ。
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