第1080話「シレネアのことなんて知らねえや」

午後二時のコミュニティセンター。

エタノール研究会が現れた。

お嬢様風日傘仕込み銃女子大生は酒(一般人が想定するエタノールが混入した飲料を指す言葉。飲みすぎると頭が痛くなる)よりもずっと紅茶を飲む機会が多いのだが、酒は酒で飲んでいきたいと大学の友人たちを誘って公共施設の一室を借り、飲み会を開催している。今月の研究会ではドイツワインの講釈と等級別の飲み比べである。プレディカーツワインからカビネット、シュペートレーゼ、一つ飛ばしてトロッケンベーレンアウスレーゼ、それとアイスワインの四種類。注目すべきは上位二種で、トロッケンベーレンアウスレーゼはボトリティス・シレネアの影響を受けて成分変化を起こし、貴腐香という独特の香りを持つようになる。アイスワインは同等の甘さを持つが、貴腐香は持たない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でそんな菌とか細かいこと知らねえよとキレた。

作者の頭にギャグが過ぎったものの本文への記載は控えた。

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