第1061話「余計な動作は不要」
午前二時の空。
不可解な虹が現れた。
男は太陽光(一般人が想定する太陽の放つ光を指す言葉。太陽中心部の核融合により発生したガンマ線がガスへの吸収と放出を繰り返すことで可視光に変化したもの)よりもずっと弱い光である月の光で虹ができるとは思っていなかったが、満月の夜、ごく稀に色彩の薄い虹が空にかかることがあるということらしい。ハワイ諸島マウイ島では白虹を見た者には幸福が訪れると言われており、日本では沖縄県石垣市、岡山県井原市など複数個所での観測例がある。Wikipediaで調べた情報で、男は分かったような気分になった。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でスマホやパソコンを利用しなければいけない人類を見下した。
神であるレールガン女子高生はいつでも自在にWikipediaにアクセスすることができるのだ。
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