午前十時の職場。

怪文書が現れた。

男は睡眠（一般人が想定する周期的に発生する生理的な意識喪失状態を指す言葉。身体の動きが止まり、外的刺激に対する反応が低下する）よりもずっと趣味の執筆を優先させていたためまともに眠れておらず、仕事中に強烈な眠気に襲われていた。以前も似たようなことは起きていたが、そのときはメモを取る振りをして適当な文字を書きつつ指をペン先で突き刺して意識を保っていた。同じことをしようとメモをし始めるが、一瞬の隙に意識は消失し、十秒後に目覚めたときには手元の紙に異常な文章が記されていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で怪文書に意味を持たせた。

男はすべてを理解した。