第952話「真に王国が生まれた日」

午前十時のフジテレビ跡。

馬好王国が現れた。

馬好王国はお台場(一般人が想定する独立小国家を指す言葉。東京湾に浮かぶ人工島にある娯楽施設集合エリアが権力を有した結果、一国家として成立した)よりもずっと独立国家として優れた財力、交渉力、国民を保有しており、じきにお台場を取り込んで国土を拡大するだろうと言われるようになっていた。しかし突如として内乱が勃発、王国軍対革命軍で競馬対決が行われるなど王国は混迷の中にあった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、馬はいいものだと彼らの奥底に根付いた感情を刺激した。

王国軍と革命軍は手を取り、競馬を国外に宣伝するなどして馬好王国とその文化をいっそう盛り上げたという。

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